50歳からは自分を変えたいと思っていても、なかなか行動に移せないわたし。
人生の先輩を見習おうと図書館で人生の先輩たちのエッセイを借りました。
今日の読書はこちら。
この方、凄すぎます。
大正3年生まれの笹本さん。この本がでた当時は97歳でおひとり暮らし。
この年齢でお仕事を続けていて、身だしなみにも手を抜いていません。
お洒落に気を配り、ちゃんと食べて、たくさん歩いて、生き生きと暮らしています。
笹本さんは93歳のときに、椅子ごと転倒して背骨と腰骨がズレてしまったそう。脊柱管狭窄症と診断され(要介護1級)、老人ホームを検討したけれど、最終的には自宅に住み続けることを決意したそうです。
大きなけがを経験しても、97歳時点で自炊しながら元気に暮らしていらっしゃるのです。
わたしも40代後半で腰椎ヘルニアになったので、腰が悪い状態がどんなに辛いかよくわかります。
笹本さんも朝起きる時には体が固まって起き上がるのにも苦労すると書かれていましたが、それでも体操して、よく歩き、健康を維持していることを尊敬します。
わたしはこれから50歳を迎えます。腰を痛めてからすっかり出不精になり、どんどん太って歩くのが億劫になっているわたしですが、リハビリして、運動をかかさずにいれば健康な腰を取り戻せるでしょうか。
わたしの父は75歳でなくなったので、自分の人生もだいたい70~80くらいまでだろうと思っていたのですが、健康であればもっと人生が長く続く可能性もあるんだと……想像がつかない気持ちです。
健康であれば、残りの人生はあと50年もある
なんだか、すごいことですね。
ただ、長く生きるだけではつまらない。
幸せに生きるためにこれから何ができるか、どう変われるか。それが大事。
笹本さんが言うには、50代、60代が一番美しい。
子育てが一段落して、自分のために生きられる年頃。
誰かに見せるためではなく、自分のために装い、お化粧をして。興味のあることを学んでみることで、人生のバラ色度がまったく違ってくると。
97歳の笹本さんからしたら、50歳なんて人生まだまだこれからという世代なのでしょう。
なんだか勇気がでてきます。
そんな笹本さんは、50歳でインテリア教室に通ってパースの引き方を学んだそう。
そしてデジタルカメラデビューも携帯デビューも100歳近くなってから。
いくつになっても新しいことを始められると教えられました。
残念ながら107歳で亡くなられたそうですが、はつらつと老後を過ごした先達がいると思うと感慨深いです。
手元に置いてくり返し読みたい、この先の人生に勇気を貰える一冊でした。
↓ Amazon books でサンプルページと笹本さんの立ち姿の写真が見られます。