作家の山本文緒さんが亡くなったのをこの遺作で知りました

本屋でぶらぶら眺めていたら平置きされていたこの本の帯をみて知りました。

享年58歳。

「50歳からは好きに生きる」をテーマにブログを書こうとしている私は、50代で亡くなったというのが衝撃で……思わず手にとりました。

無人島のふたり  著者:山本文緒

悲しい。
あまりにも突然。

突然、がんを宣告され、余命半年と言われた山本文緒さん。

2021年4月にすい臓がんと宣告されて、お亡くなりになったのが同年の10月です。

コロナ禍のさなかに、すい臓がんでお亡くなりになりました。

 

その山本文緒さんが最後まで綴った日記。

 

闘病記ではないです。

病気と闘ってはいない。きっと、発覚した時点でもう手の施しようがなかったのだと思う。

病気のことや治療のこと、治療の具体的な話はほとんど出てきません。

激しく感情が揺さぶられるような描写もありません。

 

力のある作家さんなので、死を前にした感情の動きをいくらでも書けると思います。だから、山本さんはあえてただ淡々と日々を過ごす様子を書いたのだろうと思う。

 

夫に資料を引き継ぎ、東京の家を片づけ、少しずつ終わりに向かって準備する。

夫とカフェに行き、花火をみて、お見舞いに来た家族と話し、少しずつ。

終わりに近づいていく。

 

静かに最後の日に向かって生きる様子が胸に迫りました。見守る夫の気持ちを想うと切なくなります。

残された人を想うと切ない。自分なら……と考えてしまう。 

そんな日記です。

人生を後悔にないように生きる

自分が腰椎ヘルニアになって寝たきりになったときに思いました。

もう、二度と旅行に行ったり、キャンプをしたり、スポーツをしたりできないかもしれないと。

 

人間、いつ、なんどき、病気になるかわからないし、いつ死ぬかもわかりません。

後悔のないように、悔いのないように生きたい。

そして

死んでしまう前に、子どもたちにはできるだけのことを伝えたい。

幸せに生きる力をつけて欲しい。

人生の後半戦は悔いのないように生きます!

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