50才から人生を再構築したいとあがいています。
変えたいことのひとつがこちら。
やればすぐに終わる小さな事を、面倒だからと先送りする癖
先送り症候群とでも申しましょうか。
元来のズボラな性格が災いして、ほんの些細な面倒ごとを後回しにしてしまうのです。
例えば、首元のチクチクするタグ。
なかなか開かない鍵穴。
タグをハサミで切る。鍵穴に油をさす。5分もかからない簡単な仕事を、無視して放置してしまう。
この服、なんだかチクチクする。タグを取ったら気持ちよく着られるのになぁ。と思いつつも……取らない。
玄関ドアの鍵穴が固くなり、ガチャガチャと何度も回してようやく開く。いつか玄関ドアが開かない日がきたらどうしよう。と心配しつつも……何もしない。
「やらなければ……」と気にかかっているものの、日々の不便を我慢しながら生きています。
丁寧な暮らしをしている方々は、気づいた時点でさっと動いているかと思うと情けなくなりますが、それがわたしの日常。ズボライフです。
スローライフと字面だけは似ていますね。
自分の欲望に身を任せて生きるという意味では自然体でナチュラルライフとも言えなくもない。そんな、ズボラライフ。
キャッチコピーは「面倒だから、しない」
いつの日か、やる気と情熱にあふれる自分がさっそうと現れて、面倒ごとを解決してくれるのを待っているのです。
(たまに来るんですよ。やる気に満ち溢れた自分が。サンタさんみたいに、年に一度くらいですが……)
それが、これまでのわたしです。
そんな自分をそろそろ変えたい。
やる気に満ちあふれた自分はなかなか現れない
まれに現れる「やる気あふれる神様みたいな自分」は、家を大掃除したり、断捨離したりしてくれるのですが……
その神様って、しばらくすると、途中まで縫ったカーテンを残して、風と共に去っていったりするのでね……たちが悪いんです。
片づけをしてくれるのは、ありがたい。ありがたいですけれど、棚のモノ全部出す!とかやって、風と共に去られた日にはもう大変です。
よく言いますよね、年に一度のやる気よりも、毎日の習慣って。
知ってる。知ってる。
聞いたことある。
もうね、ネットサーフィンでお洒落なブログとか丁寧な暮らしコラムとかで散々読んでますから、そんなことは、とっくに履修済みです。
それでも、できないのです。
言うは易く行うは難し。仕方ないのよ。人間だもの。
けれど私も50歳。人生も折り返し地点ともなれば、生き方を変えたいです。
小さな不便を解消する
ズボライフを見直したいと願う、わたくし。ついに重い腰をあげて動きました。
やりましたよ。
あの小癪な動きをする奴をついに直しました。
長年、気になっていたあいつ……、そう、ファンクションキーです。
ん?
何それ?ってなった方いますね。いますよね。
パソコンのキーボードの一番上にF1からF10と書かれたキーが並んでるの見たことありませんか?
それをファンクションキーと呼ぶのですが、中でも、わたしは F10のキーをこよなく愛していたんです。
本当はアルファベットで入力したい文字をうっかり日本語で打ってしまうことありませんか?
例えば、Google とか SHEINだとか。

こんな風にうっかり日本語で入力してしまっても……
F10 キーを押せばあら不思議。アルファベットの状態に戻してくれるのです。

なんやかんや便利に使っていたのに、ノートパソコンを買い替えて以来、F10キーが別の動作をするようになっていました。地味に不便で、地味にイライラします。
実は、私、解決策は知っていました。
BIOS画面を起動して、設定を変えれば、直せるはずだと思っていました。
でも、面倒で、3年ほど我慢してだましだまし使っていたのです。
だって、再起動したくないんだもん。
だって、何かを入力している最中に気づくんだもん。
だってだってなんだもん。
言い訳ばかりで先延ばしにしていた、そんな不便を、この度ついに解消しました。
やってみたら、3分でした。
3年も我慢したのに、3分って。
あまりにも嬉しくて清々しい気持ちになったので、
ブラウザのアドレスバーに 「あまぞn」と日本語タイプして、F10キー押してみたりして。
ついでに鍵穴の潤滑剤をしらべたら、思っていたより安かったので、ポチリと購入しました。
ご存知でしたか?
鍵穴にクレ556を使っては駄目だそうです。呉工業の公式サイトでも書かれていました。
Q 鍵穴の潤滑にも5-56 は使えますか?
A ディンプルキーと呼ばれる種類やその他の複雑な構造の鍵では油分によってホコリや汚れが鍵穴内部に堆積し、鍵が正常に作動しなくなる場合がありますのでご使用はお控えください。 【出展:クレ556 公式サイト】
事前に調べてよかった~。
あやうく クレ556を鍵穴に使ってしまうところでした。
翌日、届いた潤滑剤を鍵穴に注入したら、なんとびっくり。
カチャァと軽い力で鍵が開いたのです。
今ではもう、天国のドアかなってくらいにスルッスルに開きます。
数か月もの間、『いつか鍵のレスキューを呼ぶ羽目になるのでは』と恐れていたのが嘘のように解決しました。
面倒ごとを先送りせずに、一気に二つも片づけた。
50才からのわたしは何かが違う。
素晴らしい。重い腰をあげた自分が誇らしいです。
ただ
たったひとつ心配なのは
これはもしや、年に一度やってくる「珍しくやる気のある自分」の仕業じゃないかってこと。
お願い。
もしも、やる気のある自分なら、まだ去らないでほしい。
もう少し待って欲しい。まだ仕事は終わってないのです。
首のタグはまだ切ってないから。